AI時代だからこそ「忘年会」に参加した方がいい3つの理由

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例えばある会社のAさんは、社内会食の場で役員に対して「絶対に新規事業の責任者をやりたい」と宣言し続けていました。そのときは新規に立ち上げる事業がなくて話は流れていきましたが、会食のたびに役員に言い続けていました。

そして、いよいよ新規事業を立ち上げるとなったとき、役員会では真っ先にAさんの名前があがり、新規事業責任者に任命されました。他にも候補はいたものの、常日頃から意思を表明していたAさんに任せることで満場一致だったということです。

この話を聞いて、Aさんはズルいと感じるでしょうか? だとすれば、大事なことが見えていないと言わざるをえません。

人間に回ってくる機会はますます減ってくる

機会とは、平等ではありません。限られた機会を得るために、日ごろから周囲にアピールする必要があります。つまり、自分に機会が回ってくるように努力をした人に、機会が回りやすいというのは当然のことなのです。

これは決して、媚びへつらうという意味ではありません。自分のことを理解してもらい、機会を得るための戦略であり、自己投資なのです。そして上の立場の人からしたら、より理解できている社員のほうが機会を与えやすいのです。

逆に、こういう自己投資をせずに「面倒」「上司と話したくない」と回避している人には、機会が回ってきにくくなるのは必然といえます。

そして、AI時代には人間のする仕事が減っていき、機会はより少なくなっていきます。そんなとき、日ごろから機会を得るために飲み会を活用している人としていない人では、大きな差がついていくのは確実です

もちろん、無駄な飲み会や、嫌な飲み会もあるでしょう。苦手な人が無理をして参加する必要もないと思います。

ただ、飲み会という場を活用することで、普段は得られない情報や関係性を得ることができ、仕事の質を高めることにつなげられるということです。

飲み会を「投資」として捉えるしたたかさが、AI時代にも変わらない仕事の価値を生み出すことにもつながるのです。

三浦 慶介 株式会社グロースドライバー代表取締役社長

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みうら けいすけ / Keisuke Miura

1983年生まれ。一橋大学法学部卒業。サイバーエージェント、リヴァンプ、グロース上場企業スパイダープラスのCMOを経て2025年に独立。ゲーム・小売・飲食・教育・建設Techなど幅広い業界で事業成長を牽引。会員数150万を超えるヒットゲームの開発、数百万人が利用するCRMアプリの企画・開発、年間数十億円を運用するマーケティングチームの内製化、1年で生産性を160%改善する営業改革など、業種・業界を問わない事業成果を実現。現在は「AI時代の人材育成×事業戦略」を専門に、事業成長の伴走支援と知見の体系化に取り組む。著書に『AI時代に仕事と呼べるもの』(東洋経済新報社)がある。

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