睡眠には、レム睡眠(REM: rapid eye movement)とノンレム睡眠(non-REM: non-rapid eye movement)があるのはご存じの方も多いでしょう。レム睡眠は、身体はお休み、脳は活動中(眼球が細かく動いている)の状態で、浅い眠りです。
眠っている間は、脳の扁桃体と海馬という場所が活動しており、記憶の定着が行われています。
一方、ノンレム睡眠は、身体と脳の活動が低下している深い眠りです。ノンレム睡眠が始まってから、成長ホルモンの分泌は、心身の疲れやストレスの解放、組織の修復、老化の抑制などが行われます。時間帯としては、ノンレム睡眠とレム睡眠は通常、約90分周期で繰り返されます。成長ホルモンの分泌は、ノンレム睡眠が始まってから30分が最大です。
眠り始めの90分間のノンレム睡眠でより深く眠れれば、短時間でも質の良い睡眠が得られます。しかし、交感神経優位な状態で入眠してしまうと、せっかくのゴールデンタイムが浅い眠りになってしまいます。
自律神経のはたらきは、日中・活動時には交感神経が優位ですが、夜間・眠っているときには副交感神経が優位となります。自律神経が乱れて、この切り替えがうまくいかないと睡眠の質が悪くなるのです。
寝る前の過ごし方も大事になってきますね。
また、睡眠の質を良くするためには寝る環境も重要です。
たとえば、寝るときの寝室の温度・湿度は、睡眠中の寝苦しさに関係してきます。明るさや寝具、寝間着、ベッドの近くにスマートフォンなどの電子機器がないかどうかなど、睡眠を妨げるものがないかどうか見直してみましょう。
ちなみに、90分の倍数で(6時間、7.5時間)睡眠に時間を使えるといいと言われます。レム睡眠のときに起床すると、朝、スッキリ目覚められます。
スマホは寝るときに手が届かない場所に置く
みなさんの中に、生活でスマートフォンやパソコン、タブレットなどのデジタル機器を使用しない方はいないでしょう。
寝る直前まで使用しているという方も少なくないのではないでしょうか。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら