近年、スマホ依存による睡眠の不調が増えているといいます(写真:プラナ/PIXTA)
「朝、なんとなく身体がだるい」「ベッドから起き上がるのがつらい」といった不調が続くとき、それは決して「やる気がないから」「メンタルが弱いから」ではありません。多くの方が不調の原因を「自律神経の乱れ」と考え、食事や運動、入浴などさまざまな方法を試していますが、なかなか改善しないのは、不調の原因が「自律神経だけ」ではないからです。
本当に心身の不調を根本から改善し「なんとなくしんどい毎日」から抜け出すには、自律神経、気象(気圧・湿度・気温など)、骨格(姿勢)という3つの要因を同時に見ていく必要があります。これらは相互に関係しているため、どれか一つだけを整えても、残りが乱れていれば不調は長引いてしまいます。
『自律神経 これ1冊ですべて整える』では、せたがや内科・神経内科クリニック院長で医学博士の久手堅司氏が、これら3つの要因を無理なく整える方法をわかりやすく紹介しています。
以下では、その久手堅先生が「睡眠とデジタルデトックス」について解説します。
睡眠は「眠り始めの90分」の質を大切にする
睡眠不足で朝起きたときに体調が悪いと、その日一日、調子が上がらないということはないですか?
体調を回復するために最も大事なのは、睡眠と言ってもいいでしょう。
ただし、疲れているからといって毎日、長時間眠ったり、休日に寝だめをしたりすればいいかというと、そうではありません。むしろ睡眠時間が長すぎるのも、身体に良くないと言われています。
「いくら寝ても疲れがとれない」という方は、睡眠の質に問題があるかもしれません。
睡眠には、眠りについてからの90分のゴールデンタイムがあります。この90分でいかに深く眠るかが、睡眠の質を高めるには重要です。
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