「今日は帰って!」幸せ感じ中の彼に彼女がブチ切れたワケ――3つのケースで考える婚活で「怒りのスイッチを持つ人」を見抜くコツ

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食後に肩を並べてソファに座り、テレビを見ながらくつろいでいたとき、たつおは穏やかな幸せを感じていた。

「もう、お腹いっぱい。結婚したら、こんな毎日になるのかな」


そう言うと、自分の満腹になった腹を軽く叩いた。続けて、隣に座っていたみさこにちょっとしたじゃれあいのつもりで、彼女の脇腹をつまみながら、おどける口調で言った。

「おや、これはなんだ? もう少しやせたほうがいいかも」

その瞬間、みさこの表情が一変した。


「失礼ね! そういう無神経なところ、前から気になっていたの。もう今日は帰って」


楽しい時間は一瞬で終わった。あまりの剣幕にたつおは、ひとまずその場を引き上げた。すると、夜になってみさこからLINEが届いた。

「無神経なあなたとの結婚は考えられなくなりました。交際を終了にしましょう」

たつおは「軽い冗談のつもりだった。ごめんなさい。思い直してくれないかな」とLINEを送ったものの返信はなく、翌日みさこの相談室を通して、交際終了の連絡が届いた。

たつおに悪気はなかった。しかし、みさこには長年抱えてきた体型へのコンプレックスがあったようだ。
“笑って受け流せない言葉”を相手に無意識で言われたとき、人は怒りによって自分を守ろうとする。


怒りの根底にあるのは、“再び傷つきたくない”という心理だ。

成婚退会後に突然「結婚は無理」

ゆかり(38歳・仮名)は、まさと(41歳・仮名)と3カ月の交際を経て、成婚退会をした。まさとは穏やかで真面目、聞き上手な男性で、ゆかりも“この人となら安定した家庭が築ける”と確信していた。

だが、退会後1カ月も経たないうちに、まさとから突然LINEが届いた。


「結婚はやはり難しいと思います」

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