Pixelの通話スクリーニングは、着信中に「AIで応答」というボタンをタップすると起動する。AIが代わりに電話を受けていることを知らせたあと、相手がしゃべると、その内容が文字として画面に表示される。迷惑電話だった場合には、そのまま放置して折り返さないか、すぐに切ってしまってもいい。
AQUOSの伝言(電話)アシスタントも同様で、着信中に「代わりに聞いときます」というボタンをタップすると、AIが自動応答して、その会話内容を録音する。Pixelの通話スクリーニングのように、リアルタイムに文字起こしはできないが、会話内容の文字起こしや要約は後から確認することができる。要約を見て重要な電話だったときには、折り返せばいい。
また、AQUOSシリーズには、AIが迷惑電話の可能性が高いことを判定する機能も用意されており、非通知などでかかってきたときには画面上に警告が表示される。通話中も、会話内容をAIで分析しており、詐欺電話などのパターンにマッチするとストップボタンが出現。タップするだけで機械音声のお断りが流れて、電話を切ることができる。
Galaxyシリーズの場合、こうした機能とは少々趣が異なる。「Galaxy AI」に対応したハイエンドモデルには、「テキスト通話」という機能が用意されており、ユーザーが入力した文字が、機械音声として相手に発信される。手動になってしまうが、「どのような用件でしょうか」と入力すれば、通話スクリーニングや伝言(電話)アシスタントのような使い方もできる。相手が話したことはリアルタイムで文字として画面に表示されるため、出てもいいと判断したときだけテキスト通話を終了させればいい。
Androidはメーカーごとに実装する機能が異なる。特に、AIについてはメーカーの差が明確に出がちだ。ここまで挙げたきたように、迷惑電話対策だけでも、さまざまな違いがある。通話を重視したい人は、スペックだけでなく、このような機能にも注目して端末を選ぶといいだろう。一方で、機械音声だと相手が驚いて電話を切ってしまうおそれもある。iPhoneにも同様の機能が搭載されたが、社会的に認知が広がるまでは、相手が話してくれない可能性もあることは念頭に置いておきたい。
通話の録音が抑止力に、テキスト化もできる
怪しい電話がかかってきたときには、通話を録音しておくのも有効な手段と言える。相手が詐欺や強引な営業の場合、証拠が残ってしまうのを嫌がる可能性があるからだ。また、長い通話のときには、後からどのようなことを話したかを振り返ることが可能。言った、言ってないのトラブルを防げる。後から聞き直すのは面倒だが、最近のAndroidスマホの一部は、音声をテキスト化してくれるものも増えている。



















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