AIで巧妙になった詐欺電話は、スマホのAIを活用して撃退! 迷惑電話によるトラブルを未然に防ぐAndroidの機能とは?

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例えば、PixelシリーズはPixel 9シリーズ以降のモデルが11月のアップデートで「通話メモ」に対応した。この機能は、英語で「Call Notes」として提供されていたものだが、日本語には未対応だった。通話メモは、電話中に「通話アシスト」ボタンから呼び出すことができる。

11月に提供が始まった「通話メモ」。話した内容がテキスト化される。ただし、日本語は要約には非対応(筆者撮影)

この機能を使うと、通話の内容が録音され、端末上のAIでそれが自動的にテキスト化される。文字を読みたいときには、電話アプリから発着信履歴を開き、該当する通話を選択。「文字起こしと音声」を選択すると、こちらと相手の通話内容が表示される。話者も識別されているため、読みやすい。

ただし、通話メモは英語だと要約にも対応しているが、日本語では未提供。そのため、会話が長いときと全体像を把握するのに手間がかかる。また、この機能は電話番号を登録していない相手からかかってきたときに、自動で有効にすることができる。迷惑電話対策として使いたい場合には、この設定を有効にしておくべきだ。電話アプリの設定から「通話メモ」を選び、「連絡先に登録されていない相手との通話では通話メモを自動的に作成する」をオンにすればいい。

Galaxy AIを搭載したGalaxyシリーズにも、同様の機能が搭載されている。こちらは、通話中に「録音」というボタンをタップするだけ。通話終了後に自動でテキスト化され、Pixelと同様、電話アプリの履歴からそれを振り返ることが可能だ。Galaxyの場合、この録音がボイスレコーダーと連動している。

Galaxyの「録音」は、テキスト化したうえで要約をすることも可能だ。こちらの場合、ビジネスでの長時間通話をまとめるときなどにも使える(筆者撮影)

そのため、Galaxy AIの要約機能を使うと、会話の内容をギュッとまとめることができる。長電話になってしまった際に、用件を振り返りやすくて便利。迷惑電話対策としてだけでなく、ビジネスの電話などにも利用したい機能だ。近いことは、AQUOSシリーズの電話アシスタントにもできる。電話を記録して残しておきたいときには、ぜひ活用したい機能と言えるだろう。

アプリを使って国際電話をブロック

こうした機能を備えた端末でも、詐欺の電話が多い国際電話だけをブロックすることはできない。電話番号非通知や公衆電話からの着信を拒否する機能は一般的に提供されているが、電話番号が表示される海外からの電話への対応は遅れているのが現状と言える。このようなときには、アプリを活用するのが手っ取り早い。

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