「飛び込み営業」「会食で根回し」そんな"泥臭い仕事"をできる人が、AI時代も重宝される理由
実際、組織で出世する人の多くは泥臭い仕事を経て昇進していることも多い。成果を出していることはもちろんだが、正論だけで動かずに、アナログな「根回し」や「因果を含める」という寝技を大なり小なり使って、物事を動かしているのである。
よくあるのが企業のDXやAI活用の推進役である。ほとんどの企業では、DXにもAIにも社員の多くは興味を持っていない。そういう状況でDX等を推進するのであれば、上記のようなスキルは必須となる。
やる気のない人や抵抗勢力と粘り強く会話し、会食で話しながら落としどころを探り、現実的に受け入れられるラインを探ってデジタル活用を進めていくのである。
こういった人間の感情を軽視し、推進役が正論だけで進めようとして失敗しているケースは山ほどある。
“スマートな仕事”ばかりしてきた人材には、人間を動かす仕事の経験知が蓄積できないのだ。
知的労働者こそ“泥臭さ”が武器になる
実のところ、ここまでの話はなにもAI時代になって変化したものではない。ずっと昔から、泥臭く経験知を積む仕事は重要であり、それを続けてきた人が成果を出して評価されていた。
変化したのは、相対的な価値の大きさだ。泥臭く仕事ができる人材の価値が飛躍的に高まり、できない人材の価値が低くなるという「二極化」の傾向といえる。
解雇規制の厳しい日本ではまだ大きな動きはないが、アメリカの大手テック企業では大規模なリストラが進行し、新卒エンジニアの採用は大きく縮小している。日米で時間の差はあれ、“スマートな仕事”しかできない人材の仕事は、確実にAIに奪われていく。
そんななかで知的労働者が生き残るには、泥臭く経験知を溜めて、自分にしかできない仕事をすることだ。逆説的だが、知的労働者こそ“泥臭い仕事”が最強の武器になる時代なのである。
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