「AI時代に人間の仕事と呼べるものは何か」けんすう氏が語るこれから必要とされる1つのスキル

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AI時代に仕事と呼べるもの
AIが「正解」を高速で出せる時代だからこそ、問われるのは「あなたはどう思うか?」という「世界観」です(写真:Nijieimu/PIXTA)
前編では、けんすう(古川健介)氏が自ら実践する「仕事の8割をAIに任せる」働き方と、それによって浮き彫りになる「人間の2割の仕事」、そして「エフェクチュエーション」のキャリア論について聞いた。
後編では、新刊『AI時代に仕事と呼べるもの』(三浦慶介・著)で提示されている人間に残された「3+1の価値」について、けんすう氏がどう読み解き、自身の哲学といかに融合させるかを聞いていく。

AI時代に残る人間ならではの「3+1の価値」

AI時代に仕事と呼べるもの: 「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方
『AI時代に仕事と呼べるもの:「あなただけ」の価値を生み出し続ける働き方』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

――著者の三浦さんは、AI時代に人間に残される本質的な仕事として「3+1の価値」、すなわち「経験知」「決断」「レビュー」そして、それらを支える「フィジカル」を提唱しています。このフレームワーク全体について、けんすうさんはどのような第一印象を持たれましたか?

古川:違和感はまったくないですね。まず「経験知」。AIは「優秀な新人」みたいなもので、独特な知識経験がないんですよ。だから、独特な知識とか経験とかを持ってる人と組むとめちゃくちゃワークする。新人がAIを使っても「早く出るだけ」になる。僕がAI使って議論した結果、いつもよりも深い内容になって面白くなる、みたいなほうは価値がある。これはいいですね。

「決断」も、決断におけるリスク、つまり「責任」だと思うんですけど、その通りだなと。結局「誰が出したのか」がすごい重要なので。僕の名前の元で「僕がいいと思って出しました」だと信用されるが、よくわからない人が出してたら信用されない。コンテンツがあふれちゃうからです。

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