「AI時代に人間の仕事と呼べるものは何か」けんすう氏が語るこれから必要とされる1つのスキル

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古川:だから「人と違う知識とか経験」を身につけなきゃいけない。知り合いだと、ポテトチップスをずっと何年間も食べ続けて、『ポテトチップスと日本人』みたいな本を出して売れてるらしいんですよ。日本では戦後から今までにポテトチップスがどうなっていったか、なんて、本当に好きな人じゃないと書けない。それって、やっぱり個性的ですよね。

失敗を恐れない人には「経験知」が積み上がる

――最後に、ビジネスパーソンがその「経験知」を積み上げるために、今後どういう行動をしていけばいいか、アドバイスをいただけますか?

古川:やっぱり「失敗を恐れないで動く」みたいな人は強烈にプラスです。箕輪さんの例で恐縮ですけど、週刊誌に2回やられてバッシング受けてるのって「失敗」なんですけど、彼の経験としてすごい本作りとかの役に立ってるんですよ。今『無様に、生きろ。』って本を書いてるみたいですが、無様じゃない人が書いてもやっぱダメなんですよね。

ただ、大事なのが「自分に合ってること」。僕は、箕輪さんみたいなこと多分できないんですよ。体弱いんで。その代わり、インターネットで毎日配信するわ、とか。箕輪さんはできないけど僕はできます。なんかそういう違いがあるので、「自分のキャラに合ったところ」「得意なところで積み上げる」のが大事かなと。

――得意なところがわからない場合はどうでしょう?

古川:20代の頃はいろいろやる、が多分いいと思ってて。僕、昔は人前で喋るのがめちゃくちゃ無理だったんですけど、100回ぐらいやると別に大丈夫だった系だったんですよ。でもスポーツは多分100回やってもできなかった。意外と数回やって「私、無理だったんです」とかやりがちだが、実はそうでもないこともある。

いろいろやった結果、その点と点がどこかで線になる、みたいな(スティーブ・ジョブズの言う「コネクティング・ザ・ドッツ」)。ジョブズさんもAppleをクビになったけど、その後の経験がつながってiPhoneまで行ってる。意外とバラバラに見えても途中でつながったりはするので。

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