全自動トイレに介護用品・・・猫ファーストのケア製品の進化 「猫に"なりきり"商品開発」代表の本気がすごい会社

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猫のためのグッズが進化し続けている。写真は猫用食器の使用感を自ら試すものづくり企業の社長(写真:クロス・クローバー・ジャパン)
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ペットフード協会がまとめている全国犬猫飼育実態調査によると、猫の生涯必要経費は2024年160万6097円。19年の134万4751円から増加傾向にある。
同協会では外に出すことがある猫、ない猫別にも飼育経費をまとめており、22年以降は外に出ない猫の支出が増加と分析。中でも主食用キャットフード、雑貨、獣医の医療費で毎月の支出が増えているとしている。
物価高によるフードの値上がりもあるが、それ以外にも、
1、 ペットの家族化によりケアが手厚くなった
2、 長寿命化により病気も増え、医療の必要性が高まった
などの理由が考えられる。
今回は、こうした猫飼い実態を背景に進化・多様化している猫のケア用品について、「全自動トイレ」を販売しているオーエフティー、猫の爪切りのときに使うマスク・エリザベスカラーなどを開発・販売しているクロス・クローバー・ジャパンの2社に取材をした。猫ケア用品の開発会社の“猫ファースト”な開発・販売現場が想像以上にすごかった。

猫トイレの最新トレンドは「全自動トイレ」

猫ケア用品の1つ目として取り上げるのが猫トイレだ。

フンや尿をした後にシャッシャッと砂をかける…「ネコババ」の語源になった(といわれる)、この習性があるため、猫トイレは犬用に比べても格段に多様化した。

箱に砂を入れたシンプルなものから、スノコ状のシステムトイレ、砂が飛び散らないカバーがついたものなどなど。砂の形状や材質もさまざまだ。

そして今、猫トイレの最新トレンドとも言えるのが、全自動トイレだ。

普通のトイレでは、猫が排泄をするたびに、尿で固まった猫砂やフンを取り除く必要がある。猫の平均トイレ回数は排尿2〜4回、排便1回。汚れていると使わないので、できるだけキレイにしておいてやりたい。全自動ではこの作業を飼い主の代わりにトイレがやってくれる。

全自動猫トイレCATLINKの売れ筋機種PRO-X(写真:オーエフティー)

いつ頃から販売されるようになり、どれぐらい売れているのか。2019年から全自動トイレの「CATLINK(キャットリンク)」を扱い始め、累計2万台を販売しているオーエフティーに話を聞いた。

(写真:オーエフティー)

同社では猫がどうしても使わなかった場合、30日以内に連絡すれば返品も受け付けているとのこと。これが今回話を聞こうと思った大きな理由だ。

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