「人の命がかかっている」伝説の万引きGメンが忘れられない"限界超えた母"の事件…犯罪の温床になっている"セルフレジ"不正防止の秘策も明かす

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では、その哲学の礎となった59年間という時間は、彼にとって何だったのでしょうか。

「経験は、“貯金”と一緒です。銀行の貯金は使えば減るけれど、経験という貯金は、使えば使うほど増えていくんですよ。利息もつくしね」

そう言って、79歳とは思えないほど屈託なく笑う望月さん。

彼が語る「利息」とは、人を深く理解するための「眼」であり、時に厳しく、時に優しく人と向き合うための「知恵」なのかもしれません。

「幸い、私はその貯金をたくさん貯めることができました。この会社が今日まであるのも、こんな私を信じてついてきてくれた職員たちのおかげ。本当に、それだけです」

望月さん
真面目な表情から一転、最後は素敵な笑顔で語ってくれました(撮影/今井康一)

新たにスクール開校!? 伝説はまだまだ終わらない

取材の最後に、望月さんは「近日中に、ウェブでGメンスクールを開校する予定なんですよ」と、まるで少年のように目を輝かせながら、未来の計画を語ってくれました。

経験という膨大な貯金を元手に、彼はまた新しい挑戦を始めようとしています。

伝説は、まだ決して終わらない。

その穏やかな表情の奥には、どこまでも熱く、そして深い「思いやり」の精神が燃え続けていました。

【合わせて読みたい】
前編:伝説の万引きGメンが不都合な真実を告発!「お店の真の敵は万引きではない」損失1.6億円超をもたらす"本当の犯人"の正体
高橋 もも子 ライター

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たかはし・ももこ / Momoko Takahashi

埼玉県出身。週刊誌やWebニュース編集部での勤務を経て、2020年よりフリーライターとして活動中。エンタメ分野を中心にインタビューを重ね、これまでに取材した人物は700人以上。芸能人のエッセイ本や写真集のライティングも担当。趣味は旅行サイトと物件サイトを眺めること。始めたいと思っていることはエレキベース。

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