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「人の命がかかっている」伝説の万引きGメンが忘れられない"限界超えた母"の事件…犯罪の温床になっている"セルフレジ"不正防止の秘策も明かす

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近年、Gメンを悩ませている“あの場所”とは、「セルフレジ」での犯行。

「セルフレジでの万引きは、立件が非常に難しい。なぜなら、『犯罪の意思があった』という証明が困難だからです。商品を2つ重ねてスキャンしたり、バーコードをすり替えたりしても、『うっかりミスでした』と言われればそれまで。検事さんでも起訴できないケースが多いんです」

犯罪(窃盗)が成立するには、状況証拠と物的証拠の2つが必要(撮影/今井康一)

万引きを防止し、売上に貢献する“神装置”を開発

防犯カメラの普及などで万引きの件数自体は減少傾向にあるものの、犯行の質は、より厄介なものへと変化しています。こうした状況に対し、望月さんはGメンによる人的な対策だけでなく、画期的な装置も開発しました。

「そもそも万引きは、『誰も見ていないから』起こる。だったら、常に見られているという状況を作ればいい。そのために開発したのが、この『NPS(ニュープロテクトシステム)』です」

そう言って出してくれたのは、大きな“宝箱”でした。スーパーなどの陳列棚に置かれていたら、一見、単なるオモチャにも見えるこの装置。しかし、人が前を通るとセンサーが反応し、宝箱がオープン。箱のなかではライトアップされたお札が軽快なミュージックとともに舞い上がり、音と光、そして動きで周囲の注意を引く仕組みになっています。

突然パカっと開いてお札が舞い始めたのでビックリ。これなら注目を集められそうだ(筆者撮影)

「装置が作動すると、周りにいる他のお客様が『何だろう?』と、そちらに視線を向けます。そんな状況では、さすがに万引きはできません。さらに面白いことに、この装置の下に置いた商品はお客様からの注目度が自然と上がり、売上がアップするという効果も実証されているんですよ」

まさに一石二鳥のアイデア。しかし……と、望月さんは続けます。

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【捕まえた犯人を警察に突き出しても…】

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