年収1000万円を超えるには「朝たんたん」がカギ!? パフォーマンスを高める食事・落とす食事を食事指導のプロが解説

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2022年の国立長寿医療研究センターと味の素の共同研究によると、タンパク質(アミノ酸スコア)の高い朝食が、認知機能の低下を防ぐ可能性を報告しています。体だけでなく、頭にもスイッチを入れるために、朝こそたっぷりタンパク質が必要なのです。

3つ目は、睡眠のスイッチを入れる役割です。朝のタンパク質が、16時間後に「睡眠ホルモン」であるメラトニンの材料になるからです。睡眠は「記憶の接着剤」と言われるほど重要な時間です。さらに、睡眠は脳に溜まるごみ(アミロイドβ)を洗い流す洗濯の時間でもあります。睡眠時間が短く5時間未満の人は、認知症リスクが2.64倍になることがわかっています。

睡眠不足に悩むビジネスパーソンも多いようですが、睡眠の質を上げるには睡眠ホルモンをしっかり出すことが必須。その原料が朝のタンパク質です。良質な睡眠は、朝食から始まると心得てください。

●手早くできる朝のタンパク質メニュー

最後に、手早く簡単にできる、おすすめの朝食メニューを挙げておきます。

「納豆卵かけごはん+しらす」……白米の炭水化物に、大豆、卵、魚由来の3つのタンパク質を摂ることができます。ここに豆腐の味噌汁を加えると、さらに大豆由来のタンパク質を取り入れることができます。
「ツナチーズ・トースト」……ツナとチーズをトーストで。ツナ缶のツナはマグロの身を蒸しあげたもの。海の鶏肉「シーチキン」と表現されるだけあって、リッチにタンパク質を含みます。そこにチーズをトッピングすれば乳製品由来のタンパク質も加わります。飲み物に牛乳を加えるとさらにタンパク質を摂ることができますね。
「釜玉うどん」……冷凍うどんを電子レンジでチンしたら、熱々の麺に生卵を落として絡ませます。私はここにツナ缶も入れて、タンパク質たっぷり、釜玉うどんにしています。忙しい朝にぴったりです。

食事の乱れは「残業80時間」のストレスに相当

様々な業種の企業で研修をしていると、決まった時間に食事をすることが容易ではないと痛感します。緊急対応が求められる医療関係者、お客様対応が優先となるタクシードライバー、シフト制で働くアパレル店員、飲食業の従業員、政治家の答弁を緊急で作らなくてはいけない官僚、事件が起こると最優先で報道が求められるメディアの方──。

食事時間が不規則になりがちな仕事は、体内時計や代謝のリズムを崩しやすく、集中力や体調にも影響します。第90回日本産業衛生学会で発表された研究によると、食事時間の乱れは、その負荷がなんと残業80時間に匹敵するといいます。

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