健康になりたい人は「〇〇を摂れば健康になれる」「△△を摂るのは危険」という記事から距離を置いたほうよい理由

食べることが大好きなのだが、とはいえグルメといえるような生活を送っているわけではない。それどころか、自分の食生活を振り返ってみるとなかなか質素だ。
効率的に食事から最大限のメリットを得るには
朝食は、トマトジュース1杯に、豆乳をかけたグラノーラを少々、それからコーヒー。昼食は、ゆで卵を3個。そして夕食には、妻が用意してくれた数品のおかずで赤ワイン(まとめ買いしている、1本あたり598円のお徳用)を2、3杯。それだけである。
米を食べる習慣はなく、たまに食べるとしても玄米のみ。したがって白米は食べない。そのため外食など白米を食べなければならない場合は、妙な覚悟が求められたりもする。
ちなみにラーメンも好きだが、食べるのは年に数回。他にも味が濃くてコッテリしたものを食べたいなあと思うこともあるけれど、思うだけでなるべく控えるようにしている。健康のことが気にかかるからだ。
などと書いていると、いかにも健康に配慮しているような感じである。ところがどっこい、まったくそうではない。基本的には朝昼晩とも、「こういう食べ方のほうが体にいいんじゃね?」という程度の思いつきから始まり、それがなんとなく習慣化してしまったにすぎないからだ。
たとえば昼食をゆで卵で済ませるようになったのはつい最近のことで、それも単なる“ノリ”である。慣れてしまえばさほど苦にならないので、いまのところはなんとかなっている。とはいえ、基本的な知識はもう少し持っておいたほうがいいのかなとも感じる。
『予防医療の医師が教える 最小の努力で最大の効果を得る食事学』(濱谷陸太著、東洋経済新報社)に興味を持ったのも、そんな日常の影響なのかもしれない。ハーバード大学医学部「ブリガム・アンド・ウィメンズ病院」における予防医療研究の講師である著者の言葉を借りるなら、本書は「最も効率的な方法で食事から最大限のメリットを得る方法」が書かれたものだからだ。
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