このおかげか、思ったよりもにおいの自覚症状は感じなかった(あくまで本人の認識)。
 
にんにくビジネスの強さ
にんたまラーメンは1973年に1号店がオープン。現在、茨城や千葉を中心に全国に19店舗を展開し、地元の人に愛され続けている。
にんたまラーメンが長く愛される理由の一つに、にんにくの中毒性があるだろう。概してにんにく系の業態はリピーターがつきやすい。にんにくたっぷりのラーメン店によく行列ができているのも、「無性に食べたくなる」にんにくの魔力だ。にんたまラーメンのラーメンはそこまでパンチがあるものではないが、にんにくの旨みが生きており「また食べたい」とクセになる味わいに仕上がっている。
にんにくをテーマにした飲食店には、意外な強さがある。以前、とあるにんにくバルに取材すると「うちはデートのお客様が多い」とのことだった。デートでにんにくなんてご法度では……、と思うが「にんにくを大量に食べるという背徳感を共有するのが、2人の距離を縮めるのではないでしょうか」とのことだ。2人で食べればにおいもお互い様で気にならないようだ。にんにくは恋も深めることができる偉大な食材だ。
にんにくは深夜の需要も高い。繁華街には朝まで営業するにんにく系ラーメンや焼肉店の多い。それは、夜の仕事の人が仕事終わりににんにくを欲するからだ。
にんたまラーメンには「T.S(トラックステーション)店」の名前を冠したトラックドライバー向けの店舗もいくつかある。にんたまラーメンはほとんどの店舗が24時間営業なので、夜中にトラックを走らせるドライバーにとってにんにくラーメンは染み入るに違いない。それだけでなく、T.Sの店舗には店舗によって宿泊施設やお風呂といった設備まで用意されており、飲食店の枠組みを超えてトラックドライバーを応援する姿勢が垣間見える。
 





 
         
        
       
        
       
        
       
           
           
          
         
          
         
         
         
         
        












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