298万3351円--自宅外から私立大学に通う新入生の初年度費用

《気になる数字》

 


自宅外から私立大学に通う学生の「入学の年にかかる費用」は、平均で298万3351円に上ることがわかった。そうした学生のいる家庭の平均税込み年収は899万6000円なので、ほぼ3分の1をつぎ込むことになる。「入学の年にかかる費用」とは、受験費用、初年度納付金、住居費、仕送りを合計した額のこと。関東の18の私立大学・短期大学に新入生がいる5514家庭からの回答を集計した結果だ(東京地区私立大学教職員組合連合が2011年5~7月に実施した「私立大学新入生の家計負担調査」)。

 

4年前の07年度に比べ、年収が960万9000円から61万3000円減少したのに対し、費用の減少は3万8575円にとどまっている。収入が目減りする中、学費をやり繰りしている親の姿が見て取れる。自宅外通学者家庭のうち、入学費用を借金で賄った家庭の比率は21.7%に達し、借入額の平均は189万6000円に及ぶ。自宅外通学者家庭の72.0%が奨学金を希望し、そのうちの71.8%が実際に奨学金を申請している。

また、月平均の仕送り額(新生活や教材の準備が一段落した6月以降)は9万1300円と13年連続で過去最低を更新した。家賃を除いた生活費の1日平均は1010円にすぎず、子どもの側も苦しい学生生活を余儀なくされている。

私立大学生とその親の経済負担は、一段と厳しさを増している。

(データ事業局「気になる数字」調査班 =週刊東洋経済2012年5月12日号)

記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

 

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