実は「相手の本音」を引き出すために必要な時間…カウンセラーだけが知っている【沈黙】の深い意味

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「気にならない沈黙」と「苦しくなる沈黙」があるという(写真:takeuchi masato/PIXTA)
まだ親しくない人や初対面の人との会話で生まれがちな「沈黙」は気まずいものですが、心理カウンセラーの山根洋士氏によれば、相手の本音や本心を引き出すためには、実は「沈黙」している時間こそが重要なのだそうです。
そこで本稿では、重苦しい「沈黙の時間」への対処法と、その背後にある相手の心理状況について、山根氏の著書『聴く技術 あなたの会話が今日から変わる』から一部を抜粋・編集する形で解説します。

本音・本心は、相手の「心の奥」にある

話し手の「受容」と「共感」が満たされ、聴き手との間に信頼関係が生まれると、話し手は心を開いて話してくれるようになります。しかし、本音・本心まで話してくれているかどうかはわかりません。

同期のことを嫌いだって言ってたのは、評価してほしかったからなんだ。

散々海外留学したいと言ってたのは、会社を辞めたかったからなんだ。

あれほど車はいらないと言ってたのに、いきなり「テスラ」だって。

事業企画部に行きたいって言ってたから、配置転換を推薦したのに……。

えっ、そうだったの? と、それまで聴いていた話とは真逆の決断に驚かされることがあります。仲がよかった人や身近な人の場合なら、なおさらです。心を開いてもらえると相手と深い話ができている気はしますが、本音・本心が出てきているとは限らないのです。

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