「メールへの即レス」は単なる手段にすぎない…【仕事が速い人】に抱きがちなイメージの"3つの誤解"
シカゴ大学のエドワード・ヴォーゲル教授らによる実験では、複数の色の棒が表示された画像を見て、「青色の棒だけを数える」という課題を行いました。
この課題では、複数の色の棒が同時に表示されたとしても、「青色の棒を探す」という目的を覚えておく力「ワーキングメモリ」が求められます(ワーキングメモリは【要領のよさ】に深く関わる脳の機能です)。
結果、実験中の脳波の動きを見ると、正答率が高い人は、ほかの色に目を奪われず、「青色の棒だけを集中して数えられる」ことがわかりました。
この実験結果から、仕事が速い人(=ワーキングメモリ能力の高い人)は「並行してたくさんのこと(マルチタスク)をするのが得意」なのではなく、「優先順位をつけ、1つずつ集中して処理する能力に長けている」といえます。
脳は「1度に1つのこと」しか考えられない
そもそも、脳は基本的にシングルタスクしかこなせません。なぜなら、脳の本質は「情報選択」だからです。脳は情報を選択し、そのなかの1つに限られた資源を使います。
つまり、1度に1つのことしか考えられないようにできている、ということです。
時間を有効に使うために複数のタスクを同時に行おうとすると、1つの作業の処理スピードが遅くなり、脳の疲労も大きくなります。その結果、どちらの作業にも集中できず、「仕事が遅い人」になってしまいます。
そこで、簡単にパフォーマンスを上げられる方法を紹介しましょう。
忙しいときこそ、あえて脳に1つずつ課題を与えて、処理スピードを高めてみてください。
たとえば、時間を効率的に使うためにオンラインセミナーの音声を聴きながら皿洗いするようなこと、ありますよね? これは、一見時間を有効に使っているようでいて、実はとても非効率といえます。





 
         
         
         
        
       
           
           
          
         
          
         
         
         
         
        












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