カツカレーは鶏ガラベースに、牛すじ、香味野菜を入れて煮込んだもので、隠し味には醤油を使っている。「隠し味まで書いちゃって大丈夫ですか?」と聞くと、「全然大丈夫ですよ」と笑う。
「どの年代でも食べられるカレー、それこそ小学生の女の子でも楽しめる味」を目指しているそうだ。また、カレーだけでも他にビーフ、ポーク、シュリンプとあり、どれも仕込みからこだわって作っているそうだ。
熊谷さん自身もアラスカで修業しており、他にもスタンダードな洋食がそろっている。長い歴史の中で、カツスパゲティーのように常連さんのリクエストが定番化したメニューもあるという。
花も、タカサゴも、パレスサイドビルになくてはならない名店なのだ。
後編は毎日新聞社のオフィス内部を取材、そして巨大地下空間へ
前編では、機能、デザイン、そして人の営みが、長い歴史の中で美しく共存していることを見てきた。
半世紀を超えてなお、ますます魅力を増すパレスサイドビルは、まさに“渋イイ”の真骨頂だ。
後編では、毎日新聞社のオフィス内部と、かつて輪転機がうなりを上げていた巨大地下空間を中心に訪ね、さらなる“渋イイ”エピソードを掘り下げていきたい。
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