店名の通り、女性客が多い喫茶店だ。ここは昔から「女性が入りやすい店」を目指しているらしい。
ランチタイムは禁煙で、近隣ビルからも働く女性たちがやってきて、休憩のひとときをゆったり過ごすという。
ドリンクメニューも充実しており、珈琲や紅茶はもちろん、ハーブティーも4種類揃っている。
岡田さんは現在53歳。大学卒業後、同じビル内にあった系列店「カシーヌ」(現在のプロントの場所)で働いていた。
その店が閉店したのち、2014年頃から「花」の2代目オーナーとして店を引き継いだという。
夜は貸し切りもでき、毎日新聞の社員が打ち上げを行うこともあるそうだ。
物腰やわらかな岡田さんご夫妻の人柄がにじむ、胃にも心にもやさしい喫茶店だった。
370年という歴史を誇る「カレーの店 タカサゴ」
店主の熊谷さんは、タカサゴの2代目。2019年に先代の父からお店を引き継いだそうだ。
父は、このビルの9階にあった老舗の「レストラン アラスカ」でフレンチの修業をしていたが、1971年に独立しここでお店を開くことになった。
本当はフレンチをやりたかったそうなのだが、同じビル内で同業種はできないため、カレーと洋食のお店になったそうだ。
それだけで十分歴史の深さを感じるのだが、さらに驚きなのは熊谷さんの家系の話だ。
なんと1650年に「高瀬屋七兵衛」という屋号で、神田で一膳飯屋をはじめたそうだ。
それ以降、代々飲食店を営んでおり、明治時代に「高砂屋」に屋号を変更する。熊谷さんで12代目という老舗中の老舗なのだそうだ。



















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