レンガがつなぐ、2つの“渋イイ”建築
ダブルコア、カーテンウォールときて、外観の最後の特徴がこのレンガ壁である。何とも渋く、深みのある色合いが美しい。
シックな内装の中で、効果的に使われるレンガ壁。
この感じ、どこかで見覚えがあるな……と思っていたら、驚いたことに、
第1回で取り上げた東洋経済本社ビルとこのビルの建築家は同じ人物だった。
日建設計の林昌二(はやししょうじ)である。
銀座にあった三愛ドリームセンターや、中野サンプラザの設計でも知られる林昌二。今でこそ大御所として知られているが、1960年代当時はまだ30代。高度経済成長期の日本は、ビル建設ラッシュで若手建築家が活躍するチャンスにあふれた時代だったのだろう。
取材するまで気付かなかったため、うれしい驚きとなった。



















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