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ビジネス #渋イイオフィス探訪

皇居をのぞき込む「竹橋の円筒連結ビル」の実態 モダン・オフィス建築の金字塔「パレスサイド・ビルディング」のすべて

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ここまで、パレスサイドビルのデザインを見てきた。その造形は、現代の感覚から見ても少しも古びることなく、むしろ新しさすら感じさせる。

だが、1階から地下1階にかけて広がる商店街に足を踏み入れると、雰囲気はがらりと変わる。昭和の面影を色濃く残し、創業当初から続く店も多い。「名店会」という商店会もあり、半世紀以上にわたってこの空間を守り続けてきた。

吹き抜けになった地下1階の商店街には、新旧テナントが入り交じり、昼時にはランチの行列ができるほどのにぎわいを見せる(筆者撮影)
「夢の階段」と呼ばれる吊り構造の階段も、ビルの名所のひとつだ(筆者撮影)
やわらかな曲線で、1階と地下1階をつないでいる(筆者撮影)

コンビニや飲食店だけでなく、郵便局やクリニック、理容室、カルチャースクールまで……ここはまさに、ビルの中に息づく“ひとつの街”なのだ。

今回は、そんな街の中から、ビルの歴史とともに歩んできた喫茶店「ティールーム 花」と「カレーの店 タカサゴ」のオーナーに話を伺った。

竣工当時から唯一残る喫茶店「花」

ビルが竣工した1966年から、同じ場所で営業している「ティールーム 花」(筆者撮影)
2代目オーナーの岡田さんご夫妻(筆者撮影)

「ティールーム 花」は、岡田さんの父がパレスサイドビルの竣工とともに始めた喫茶店だ。入居の誘いがあり、まったく別の業種から一念発起して開業したという。当時はほかにも多くの喫茶店が入っていたそうだが、今も続いているのはここだけ。

それだけ長く、愛され続けてきた店なのだろう。

インテリアは一部変わっているものの、壁面のタイルは当時のまま(筆者撮影)
艶のあるケヤキの天井も当時のまま。この天井材はビルの1階部分に広く使われている(筆者撮影)

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