「若返りホルモン」を増やす意外な食材!日本抗加齢医学会元理事が教える「食べた方がいい食材」&「食べすぎに気をつけたい食材」

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ごく最近の須見先生の研究によれば、血管に対する有効成分はナットウキナーゼだけではなく、ジピコリン酸(DPA)という抗菌物質も作用していて、これがナットウキナーゼを活性化していることがわかりました。ジピコリン酸(DPA)には有害金属の排出を促す働きがあることも基礎研究で確かめられています。

第四に、納豆に含まれる「スペルミン」「スペルミジン」という成分の働きです。いずれもポリアミンと総称されるたんぱく質の一種ですが、このポリアミンが細胞の代謝を促進し、体内の炎症を抑えることで、健康長寿にも関係するのではないかと注目されています。

第五に、これは納豆だけでなく大豆製品に共通しますが、大豆イソフラボンという大豆特有のポリフェノール成分を摂取することができます。大豆イソフラボンには女性ホルモンに似た働きがあると言われており、閉経前後の女性の体調維持に役立ちます。前立腺がん予防の作用もあるため男性にとっても有益です。

解毒に役立つ「硫黄」を含む食材

◎デトックスに役立つ食材

意外と知られていないのが、有害なものを解毒するために役立つ硫黄を含む食材の力です。これらを日常的に摂取することで、体内に入り込んだ有害ミネラルを極力溜めずに排出するのに役立ちます。

代表的なのはにんにく、しょうが、玉ねぎ、卵、そしてブロッコリー、菜の花、大根、わさびなどアブラナ科の野菜です。これらの苦味成分に硫黄が含まれています。ブロッコリーに微量に含まれるスルフォラファンというファイトケミカルに抗酸化力や解毒力があることが知られていますが、「スルフォ」とは硫黄を意味する言葉です。

ニンニクを発酵させてできる黒ニンニクに多く含まれる、Sアリルシステイン(SAC)も近年注目されている、硫黄を含む栄養成分です。

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