ガチガチの身体は骨格のゆがみが原因→心身の不調を解消する「自律神経の通り道」の整え方

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骨格がゆがんでいる人は、身体のバランスが悪く、うまく使えていないということなので、あらゆる筋肉がこりかたまっていきます。

仕事や日々の忙しさに追われていると、交感神経が優位の状態が続いてしまい、さらに緊張が強くなっていくでしょう。

同時に呼吸も浅くなっているので、心も身体もガチガチの状態です。

そこで大切なのがストレッチをして身体のこりや緊張をリセットすることです。

筋肉の緊張をゆるめると血流が良くなり、身体が楽になります。はじめは力の抜き方がわからない方もいるかもしれません。

しかし、ちょっとしたストレッチが身体と心の休憩となり、疲れが溜まりにくくなるのでぜひやってみましょう。

いろいろなストレッチをして全身をほぐし、リラックスすることが大切なのですが、時間や余裕のないときはグーッと伸びをするだけでOKです。

身体をリラックスさせる伸び

手を合掌するように組んで、それを裏返すように上に向けて伸びをしてみましょう。

次に、右手で左手首を軽くつかみながら、身体を少し右に倒して、身体の左側を伸ばします。反対側も同じです。左手で右手首をつかんで、身体を左に傾けて身体の右側を伸ばします。

このときのポイントは、呼吸を止めないこと、ゆっくり大きく呼吸することです。

また、無理に伸ばすと痛めてしまうことがあるので控えてくださいね。

背骨の伸びを感じられると、より効果が大きくなります。

私の診察室は、目の前に電子カルテとデスクトップPCがあり、その左に患者さんの座る椅子があります。

電子カルテを使用しながら診察をしていると、首や身体を左にねじることが多いため、一日仕事をしていると、首や肩の左側が張ってきます。

そのため、1時間に1回1〜2分は立ち上がって、伸びと腹式呼吸をしますし、余力があれば首のストレッチなども行います。

立つ時間がなければ、座ったまま深呼吸をしています。

まったく行わないのと、少しでも取り入れるのとでは調子が違ってきます。小さな習慣の積み重ねを大切にできるといいですね。

身体がリラックスする伸び
身体がリラックスする伸び(イラスト:『自律神経 これ1冊ですべて整える』より)
久手堅 司 せたがや内科・神経内科クリニック院長

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くでけん・つかさ / Tsukasa Kudeken

医学博士。気圧予報・体調管理アプリ「頭痛ーる」アドバイザー医師。
「自律神経失調症外来」「気象病・天気病外来」などの患者のニーズに応えた特殊外来を立ち上げ、7000名を超える患者を診察。わかりやすい解説がSNSやメディアで話題を呼んでいる。
著書に『気象病ハンドブック── 低気圧不調が和らぐヒントとセルフケア』(誠文堂新光社)、『不調がデフォな私たちの背骨リセット』(主婦と生活社)、監修書に『面白いほどわかる自律神経の新常識』『毎日がラクになる! 自律神経が整う本』(以上、宝島社)などがある。

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