医師が教える「自律神経が乱れ続ける」意外な性格→「あなたは乱れてる?」判断する簡単な方法

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前かがみの姿勢がクセになってしまうと、胸郭(胸椎・肋骨・胸骨で囲われた部分)の動きが悪くなり、呼吸をするにも肺がうまく広がりません。そして、呼吸が浅い状態が続くと、交感神経が優位な状態が続いて自律神経が乱れてしまいます。

呼吸は、自分の意思で交感神経と副交感神経の切り替えを行える唯一の方法です。

私たちは、意識していないときには、一定のリズムで呼吸をしていると思います。それは自律神経からのコントロールを受けています。寝ているときも呼吸が止まらないのは、自律神経が適切な呼吸を継続するように調整してくれているからです。息を吸うときには交感神経が優位にはたらき、吐くときには副交感神経が優位にはたらいています。

そのため、呼吸に意識を向けると、自律神経のバランスを自分の力で整えることができます。多くの現代人は呼吸が浅く、交感神経が過剰にはたらきやすくなっているため、息を吐くことを意識してみると良いと思います。

まずは、ふーっと息を大きく吐いてみましょう。

浅く、速くなっていた呼吸が一旦ストップして、息を吐く時間が長くなります。ゆっくり息を吐くと副交感神経のはたらきが良くなりますので、心と身体の緊張も少しゆるむと思います。

「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の違い

私は患者さんを診察するとき、「何回か呼吸をしてみてください」というお願いをよくします。これまでお話しした通り、呼吸の状態は、自律神経が乱れているかどうかを判断する目安になるからです。呼吸が浅く、自律神経が乱れている人は、睡眠の質も下がるので、疲れも取れづらいでしょう。

呼吸には、胸式呼吸腹式呼吸の2つがあります。

胸式呼吸は、意識せずに行っている、通常の呼吸です。吸うときに胸部がふくらみ、交感神経が優位になります。比較的浅くて、速いのが特徴です。

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