【SUVでのロングドライブは快適なのか?】「クロストレック」のハイブリッドモデルで1000km走って感じた"スバルらしさ"と"疲れない工夫"

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ただし、駆動方式には、スバルらしさがある。トヨタは全輪駆動にE-Fourを採用しているが、スバルは物理的なプロペラシャフトで後輪を駆動するシンメトリカルAWDとしている。後輪をモーターで駆動するトヨタに対して、スバルは機械的に後輪に動力を伝達しているのだ。

1972年の「レオーネ」以来、左右対照性を強く意識した4輪駆動技術にこだわってきたスバルらしい。メリットとしてスバルでは反応の早さ、素直な操縦性、ニュートラルなコーナリング特性を挙げている。なにはともあれ、こだわりが商品性と強く結びついていて、消費者もそこを評価することをスバルはよくわかっている。

ハイブリッド化されてもプロペラシャフトを残した「シメトリカルAWD」を採用するのがスバルのこだわり
ハイブリッド化されてもプロペラシャフトを残した「シンメトリカルAWD」を採用するのがスバルのこだわり(写真:SUBARU)

小さなバッテリーと小さなモーターで、加速時にトルクを上乗せする従来型のマイルドハイブリッドは、2リッターエンジンと組み合わされている。一方、今回のストロングハイブリッドは、太いトルクで汎用性の高さを狙った2.5リッターエンジンを使う。

パワー的にも余裕が生まれ、燃費もマイルドハイブリッドのリッター16.4kmに対し、18.9km(ともにWLTC)と良好だ。

スバル独自の運転支援システム「アイサイト」

クロストレックの運転席まわり
クロストレックの運転席まわり(筆者撮影)

市場での人気の背景には、運転支援システムの充実ぶりがある。スバルが2008年に導入した「アイサイト」だ。

最新世代のアイサイトは、3つのカメラとレーダーを使ってブレーキを制御し、衝突回避を行う。さらにクロストレックには、2020年導入の「アイサイトX」も用意される。こちらは車線維持などの運転支援システムで、渋滞時ハンズオフ機能、カーブやETCゲート手前での減速、ウインカーレバー操作にともなう車線変更支援などが実装されている。

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