「レイバック」不安や疲労を減らす"足"の所作 フォルクスワーゲンを目指した走りの作り方

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今回の試乗の出発地は由緒ある温泉地である酸ヶ湯温泉(写真:SUBARU)

スバルが手がけるステーションワゴン型のクロスオーバー「レヴォーグ レイバック」に、冬の青森で試乗。レイバックなる車名の意味するところがわかったことが、おおきな収穫だった。

【写真】ワゴン以上SUV未満の絶妙なキャラクター「レイバック」の内外装を見る(35枚)

laid-back=「くつろぐ」から命名

レイバックは、2023年10月に発表された。ステーションワゴンの「レヴォーグ」をベースに、全高を70mm持ち上げて最低地上高を200mmとし、SUV的要素を加えた、いわゆるクロスオーバーだ。

スバルのプレスリリースでは「新型SUV」としているけれど、実際のところは一般的なSUVの概念とは合致していない、かもしれない。

オフロードでの走行を主眼にしたドライブモード「X-MODE(エックスモード)」はそなえていないし、「クロストレック」のような、ボディ下部の黒いクラディングもほぼなし。ひかえめなフェンダーアーチが、レヴォーグとの差異を印象づけるぐらいだ。

200mmに高められた最低地上高と樹脂製のフェンダーが外観上のポイント(写真:SUBARU)
200mmに高められた最低地上高と樹脂製のフェンダーが外観上のポイント(写真:SUBARU)

レイバックという車名は、英語で“くつろぐ”などを意味する「レイドバック:laid-back」からとった、スバルの造語。ただ、構築的といえばいいのか、凝縮感のあるボディデザインをみると、“くつろぐ”のイメージはあまり感じられない。

レイドバックのイメージにもう少しこだわって、話を続けさせていただくと、それでもスバルの言わんとしていることも、わからなくはない。そう思ったのは、このクルマの操縦性だった。

「意識したのは、多くの人が、疲れず、高速走行をできる操縦性です」

レイバックの足回りの開発を担当した、スバル技術本部のエンジニアは、青森の会場でそう語った。

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