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スバルが手がけるステーションワゴン型のクロスオーバー「レヴォーグ レイバック」に、冬の青森で試乗。レイバックなる車名の意味するところがわかったことが、おおきな収穫だった。
laid-back=「くつろぐ」から命名
レイバックは、2023年10月に発表された。ステーションワゴンの「レヴォーグ」をベースに、全高を70mm持ち上げて最低地上高を200mmとし、SUV的要素を加えた、いわゆるクロスオーバーだ。
スバルのプレスリリースでは「新型SUV」としているけれど、実際のところは一般的なSUVの概念とは合致していない、かもしれない。
オフロードでの走行を主眼にしたドライブモード「X-MODE(エックスモード)」はそなえていないし、「クロストレック」のような、ボディ下部の黒いクラディングもほぼなし。ひかえめなフェンダーアーチが、レヴォーグとの差異を印象づけるぐらいだ。

レイバックという車名は、英語で“くつろぐ”などを意味する「レイドバック:laid-back」からとった、スバルの造語。ただ、構築的といえばいいのか、凝縮感のあるボディデザインをみると、“くつろぐ”のイメージはあまり感じられない。
レイドバックのイメージにもう少しこだわって、話を続けさせていただくと、それでもスバルの言わんとしていることも、わからなくはない。そう思ったのは、このクルマの操縦性だった。
「意識したのは、多くの人が、疲れず、高速走行をできる操縦性です」
レイバックの足回りの開発を担当した、スバル技術本部のエンジニアは、青森の会場でそう語った。
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