【SUVでのロングドライブは快適なのか？】｢クロストレック｣のハイブリッドモデルで1000km走って感じた"スバルらしさ"と"疲れない工夫"

サスペンションの動きはよく、路面の凹凸によく追従して、ショックが伝わるのを和らげてくれている。

クロストレックの運転席＆助手席（筆者撮影）

また、クロストレックには、「SIドライブ」というドライブモード切り替えスイッチがあり、「S（スポーツ）モード」と「I（インテリジェント）モード」の2つから選べる。簡単にいうと、ドライブモードによってエンジンのトルクカーブが変わり、Sモードではアクセルペダルの踏み込み量に対して初期の加速性が向上。ステアリングホイールの操舵感もしっかりする。

クロストレック自体、ステアリングホイールの応答性は良好だが、Iモードだとやや軽めなので、個人的な好みはSモード。名古屋や大阪近辺の都市内高速だと俊足ぶりを味わうのにいいモードだ。

また、ストロングハイブリッドについては、モーターがごく低回転域でのトルク補強に力を貸してくれるのも、今回のクロストレックの長所と改めてよくわかった。

クロストレックのスタイリング

乗ったのはPremium S:HEV EX（筆者撮影）

デザインコンセプトはSUVになっているが、もう少し細かく分類すると、より乗用車に近いクロスオーバーとなるだろう。スバル三本柱の中の、もう1本の柱でもあるSUVのフォレスターよりパーソナル感がほしい、という人に向いているのがクロストレックといえそうだ。

ボディデザインをプロファイル（側面）で見ると、コンセプトが一目瞭然だ。ルーフはドライバーの頭上あたりを頂点に、リアに向けてなだらかに下降。サイドウインドウのウインドウグラフィクスも、やはりリアにいくにしたがってすぼまっていく。それによって前席の存在感をより強調する。