【月間販売計画の8倍、1ヶ月で2400台受注と好調】ホンダ新型「プレリュード」600万円超のスペシャリティスポーツがなぜ受け入れられたのか

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この設定時こそが、最もこのモデルのコンセプトである「大空を滑空するグライダー」のような自在な走りを体感できると実感。その秀逸な走りは、まるでプロドライバーの運転テクニックを習得できたと錯覚するほどなので、ぜひ一度試してみていただきたい。

新型プレリュードのエンジンルーム
新型プレリュードのエンジンルーム(写真:三木 宏章)

なお、プレリュードが搭載するパワートレインのスペックは、2.0L・4気筒エンジンが最高出力104kW(141PS)/6000rpm、最大トルク182N・m(18.6kgf・m)/4500rpmを発揮。電気式CVTに内蔵している走行用と充電用のモーター2基のうち、走行用モーターは最高出力135kW(184PS)/5000~6000rpm、最大トルク315N・m(32.1kgf・m)/0~2000rpmだ。これらの数値は、基本的にベースとなっているシビックe:HEVと同じだ。

また、シャーシを流用しているシビック タイプRの場合、2.0L・4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力243kW(330PS)/6500rpm、最大トルク420N・m(42.8kgf・m)/2600~4000rpmを発揮する。プレリュードは、パワー的にはシビック タイプRに劣るものの、そのぶん、車両重量は1460kgとハイブリッド車としてはかなり軽量。これにより、リニアなハンドリングや軽快な旋回性能などに貢献しているという。

助手席の快適性

新型プレリュードの運転席および助手席
新型プレリュードの運転席および助手席(写真:三木 宏章)

一方、S+シフトと通常走行用のGTモードのマッチングでは、スポーツモード時と比べ、クルマの走りはややマイルドになる。ホンダによると、このモードは、走り方によってシフト制御を幅広く変えるような設定になっているとのこと。これにより、ハイペースで走りたいときからゆっくりと流したいときまで、さまざまな状況に対応するという。

だが、もし、助手席に奥方など大切な人を乗せてクルージングするのであれば、快適性重視のコンフォート・モードにすることをおすすめする。このモードは、とくにS+シフトのATモードで走ると、仮想ギア段数がより低いエンジン回転数でアップするようになっている。しかも、もともとプレリュードは3.0Lエンジン並みの太いトルク特性を持つクルマ。低めの回転数で走っても、クルージングなどであれば余裕の走りを楽しめる。さらに、この設定にした場合、エンジン音はかなり小さくなるし、ブリッピング音もほぼしない。これらから総合して考えると、助手席に人を乗せて快適なクルージングを楽しむには最適なセットだといえる。

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