【月間販売計画の8倍、1ヶ月で2400台受注と好調】ホンダ新型「プレリュード」600万円超のスペシャリティスポーツがなぜ受け入れられたのか

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正直に言って、これだけ多くの走行モードについて、いきなりすべてを把握し、使いこなすのはかなり難しい気がする。だが、このクルマを愛車として長く乗ることで、各モードの効果を徐々に発見できる面白さはありそうだ。ともあれ、走りに関するこうした幅広い選択肢を持つことで、街乗りからワインディングまで、さまざまなシーンに対応する奥深さを持ったクルマが新型プレリュードだといえるだろう。

ワインディング試乗

ワインディングでの試乗シーン
ワインディングでの試乗シーン(写真:三木 宏章)

静岡県御殿場市内の会場を出発し、箱根の峠道へ向かう。新型プレリュードの目玉であるホンダS+シフトを体感するためだ。センターコンソールのS+シフト専用スイッチを押すと、まず気づくのが、ステアリング奥の2連メーター左側が変化することだ。

通常のベースコントロール時、2連メーター左側は「パワーメーター」の表示となっている。これは、ホンダ製のハイブリッド車やBEVに多い表示方式で、加速時にはモーターで車両を駆動する出力などを、減速時にはバッテリーへの回生充電の状況を視覚的に表示する。一方、S+シフトにすると、実エンジン回転数を表示する「タコメーター」に切り替わり、アクセルペダルを踏み込みながら、エンジン回転の上昇などを視覚的にも楽しむことを可能とする。

ステアリング奥には、パドルシフトとしても機能する減速セレクターを備える
ステアリング奥には、パドルシフトとしても機能する減速セレクターを備える(写真:三木 宏章)

また、通常のAT(オートマチック)モードから、パドルシフトとしての役割もある減速セレクターを操作すると、MT(マニュアル)モードとなり、タコメーター中央には、先に述べた最大8段の仮想ギア段数を表示。パドルシフト(減速セレクター)を操作する際、仮想のギア段数が現在何段なのかが一目でわかるようになっている。

加えて、新型プレリュードには、「アクティブサウンドコントロール」も搭載する。これは、S+シフトに切り替えると、車内のスピーカーから回転数と同期した迫力あるエンジンサウンドを奏でるシステムだ。ハイブリッド車のため、走行中に車外へ出す排気音量などはかなり小さいモデルだが、車内ではスポーツカーのようなスポーティなエンジンサウンドを楽しめるのだ。

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