逆にいえば、幸福度の高い既婚男性は、「自分はたいした才能も能力もないけれどまあ幸せだよね」というある種の鈍感力があるのに対し、未婚男性は「何の才能も能力もない自分は幸せになってはいけないのだ」と過敏に追い込んでしまってはいないでしょうか。
いつまでたっても満たされない生き方
本来、能力の有無と幸福とは関係ありません。にもかかわらず、「能力がないと幸福になれない」と囚われているのだとしたらそれこそ不幸です。このあたりが同じ年収でも既婚は幸福度が高く、未婚は低いという状況に表れているのでしょう。
「足りない・足りない」と自分の理想や希望に到達していない不足分ばかりを見ていても、人間の欲望には際限がないもので、結局いつまでたっても満たされない生涯餓鬼のような生き方になります。
人間ですから他人と比較して自分には「あれがない・これがない」と思うのは致し方ないことですが、それこそ「ないものねだり」をしても詮無い事です。誰もが何かしら「足りないもの」はありますが、「足りないもの」を数えてしまう行動こそが不幸の源なのでしょう。
とはいえ、いくら「足るを知る」が大事とはいっても、現実的に経済的に困窮すればそんな精神論を言っている場合ではありません。
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