全国20〜60代の未既婚男女を対象とした私の独自調査から、男女年代別未既婚別の幸福度(「幸せである」と「まあ幸せである」のTOP2合算)の割合をまとめたものが以下です。

どれも、若い時に幸福度が高く、40〜50代で下がり、60代以降で復活するというUの字曲線の法則通りですが、男女で比べれば、幸福度は男より女の方が高く、未既婚で比べれば、未婚より既婚の方が高くなっています。特に、未婚男性はすべての年代において幸福度がもっとも低い位置にあります。40代未婚男性で幸福なのはわずか35%しかいません。
つまり、男女年代別配偶関係別でもっとも幸福度が低いのは、40〜50代の未婚男性ということになるのです。
ちなみに、2014年から10年以上同様の調査をしていますが、個々の幸福度割合の数値は多少前後するとはいえ、40〜50代未婚男性の幸福度がもっとも低いという傾向は不変です。
「中年未婚男性だけが特に幸福度が低い」のはなぜ?
なぜ、未婚の中年男性だけがこれほどまでに幸福度が低いのでしょうか。今回は、「中年未婚男性だけが特に幸福度が低い件」について深掘りしたいと思います。
ここで短絡的に考えてはならないのは、幸福度が既婚>未婚だからといって、「結婚すれば幸福になれる」という因果は存在しないということです。むしろ、因果としては「幸福度が高いからこそ結婚していく」と言えます。
よくよく考えれば当然のことで、たとえば婚活中の人の目の前に見るからにどんよりとした不幸そうな人が表れて、「僕と結婚してください」と言われても、承諾する人はいないでしょう。
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