作中にも登場する登山電車の終着駅「強羅駅」からは、ケーブルカーに乗り換えてさらに上り、途中アジサイの名所でもある「強羅公園」を通り、終点の「早雲山」へ。
そこからは箱根ロープウェイに乗り換えて、「芦ノ湖」へ向かいます。途中にある、黒たまごが名物の「大涌谷」も作品に登場。ロープウェイの駅は、今年4月に大きくリニューアルし、「ちきゅうの谷」という“生きている地球”を体感できる体験エリアが新たにオープンしました。
そして、終着の芦ノ湖では遊覧船も運航しており、対岸にはバックに富士山が見られるなど、いかにも箱根らしい風景が展開します。
芦ノ湖は、駅伝ファンなら誰もが知る、「箱根駅伝」の折り返し地点としても有名です。毎年1月2日の往路では、箱根湯本駅から山登りの「5区」として、ここ芦ノ湖までドラマが繰り広げられます。


万葉集から「エヴァ」まで舞台となった聖地

芦ノ湖周辺は、かつては関所のあった東海道の要衝でした。
筆者は、『エヴァ』の聖地の歴史を肌で体感しようと、箱根湯本から旧街道に沿って箱根関所跡、そして箱根峠まで歩いたことがありますが、峠の茶屋を越えてようやく芦ノ湖と富士山が見えたときは感動しました。
昔も今も、東海道随一の難所であることは変わりなく、400年前の江戸時代の旅人たちも同じ場所で感動していたことを思うと、胸が熱くなりました。
古くは万葉集にも登場する、歴史ある景勝地の箱根。奈良時代から未来の「第3新東京市」まで、過去と未来をつなぐ箱根は、まさに日本を代表する“聖地”なのではないかと思います。

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