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ライフ #“聖地”巡礼 あの名作の舞台地を訪ねて

今年30周年の人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』 全国の「聖地」を改めて"巡礼してみた"結果

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  • 古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家
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山陽新幹線の「新山口駅」から『エヴァ』にも登場する黄色い車体のJR宇部線の電車に揺られて約1時間、宇部新川駅に到着。2021年『シン・エヴァンゲリオン劇場版』で印象的に登場する、ここ山口県宇部市は、庵野秀明総監督の出身地でもあります。

まずは「宇部新川駅」へ(筆者撮影)

同市の人口は約15万人で、県内では下関市、山口市に次いで第3位。もともと炭鉱都市であったところから、UBE(宇部興産)の企業城下町として発展し、特に周防灘に面した沿岸部は工業地域となっていて、最近では工場夜景でも知られています。

JR山陽本線にも宇部駅がありますが、元々の宇部市の中心地は、宇部港に近い中心市街地に位置する宇部新川駅のあるエリアとなっています。工業地域の鉄道らしく、宇部線や市内を走る小野田線は、以前は石炭や貨物の輸送に活躍し、宇部新川駅も何本もの引き込み線がある大きな駅です。

駅舎内部や改札口、そしてそこから見える電車は、まさに『エヴァ』の世界観そのもの。跨線橋を渡った先の「3番ホーム」には、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のエンディングシーンで、大人の姿になった「シンジ」と「マリ」による名シーンの舞台となったベンチがあります。

レトロな柱が残された駅舎(筆者撮影)

「第3村」のモデルとなった“夢の駅”

また、駅前から続く商店街の先には、同映画のポスターデザインのモデルになったと言われる、線路の分岐が印象的な踏切が。『エヴァ』ファンならすぐに思い出す、工業地域ならではの造形を見ることができます。

市内には、他にも「ロンギヌスの槍」の巨大レプリカ(鋳鉄製、全長約7m)が市内の「ときわ公園」に設置されています。2023年にUBEグループの企業「宇部スチール」が制作して寄贈したもので、宇部の聖地巡礼スポットとして新たなファンを集めています。

宇部新川駅そばの商店街を抜けると……(筆者撮影)
有名なポスターを思い出させる線路の分岐(筆者撮影)

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【エヴァ以外に「天竜二俣駅」を舞台とする人気アニメ】

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