「2人きりでは…」「まだそういうのは…」婚活に苦戦する女子たちがこじらせる"お相手との距離"問題――離れていった男性の一言とは

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お見合いの席では礼儀正しく、丁寧な言葉で話すのが基本。それから仮交際に入って、会う回数を重ねていったら、そこから親しみのある友達口調へと移行していくのが自然な流れなのだが、ずっと丁寧語のままで口調が崩せない人がいる。

たかお(41歳、仮名)が仮交際に入ったみゆき(37歳、仮名)も、その1人。仮交際を始めて3回目のデートを終えたたかおは、思い切ってこう提案した。


「もうお付き合いをしているのだから、ですます口調はやめませんか?」

しかし、みゆきはやんわりと拒否した。

「私は会社でも、親しい友達でもこの話し方です。これが私にとっては自然な口調なんです」

見た目は涼しげな美人。たかおは「こんなきれいな女性と交際できるなんて。結婚できたら友達にも自慢できる」と思っていた。しかし、どこか縮まらない距離感に、次第に懸念を抱くようになった。

それってシェアハウスの住人?

そこで4回目のデートでは、少し遠出をして1日を過ごすドライブデートを提案し、そこで2人の距離を縮めてみようと考えた。

「僕が車を出すので、自然散策をしながら神社や仏閣を巡りませんか」

しかし、返ってきた答えは、こうだった。

「車の中で長い時間、2人きりで過ごすのはまだ違和感があります」

みゆきには確固としたパーソナルスペースがあり、そこにたかおが入ってくるのを拒んでいるようだった。結局、ドライブデートは実現せず、いつもと同じ2時間の食事デートにとどまった。

その食事の場でたかおが結婚観について尋ねると、みゆきはこう答えた。

「私は別居婚や週末婚でもいいと思っています。もし一緒に住むとしても、自分の部屋がほしいし、寝室は別がいいです」

その日のデートを終え、たかおは交際終了を決断した。


「彼女の考え方だと、僕は夫ではなくシェアハウスの住人のようなもの。自分が思い描く結婚観とは、あまりにもかけ離れていました」

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