自分で作ればコスパ最強! まるで"ケンタッキー"な「フライドチキン」を自作する極意

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8分経過したら取り出し、余熱で3分さらに加熱を進めます。手羽や骨付きのモモ肉など結合組織(コラーゲン)の多い肉の部位は、じっくり加熱することでそれがゼラチン化し、ジューシーになりますし、食べたときの骨離れもよくなります。

1度目の揚げ
この段階では揚げ色はそれほどついてなくても大丈夫です(写真:筆者撮影)

肉を休ませている間に、揚げ油の温度を180℃まで揚げ、二度揚げします。休ませている間に内側の水分が外側に移行しているので、それを蒸発させつつ、最終的な揚げ色を調整します。二度揚げすることで、冷めてもカリカリ感が残ります。油を切ったら出来上がりです。

二度揚げ
二度揚げは手間ですが、行う価値は十分にあります(写真:筆者撮影)

オールスパイスを加えると、さらに「らしく」

今回はスパイスにこしょうだけを使いましたが、さらに再現性を高めるのであれば、オールスパイスという香辛料を0.5g加えるといいでしょう。

オールスパイスの名前の由来は「シナモン、クローブ、ナツメグの3つの香りを併せ持つ​​」というもので、単独のスパイスですが複雑な香りを持っているので「らしい」香りが比較的簡単に出せます。

さらに1gのパプリカパウダーで甘みとうま味、キャラウェイ、セージ、タイムで爽やかさを……と工夫していくとさらに近づくのですが、家庭ではこれぐらいでとどめたほうが無難かもしれません。鶏手羽元は安価な部位なので、コストパフォーマンスがいいのも自作するメリットです。

樋口 直哉 作家・料理家

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ひぐち・なおや / Naoya Higuchi

1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年『さよなら アメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞しデビュー。著書に小説『スープの国のお姫様』(小学館)、ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)、『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)などがある。

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