「学校で習った英単語」なのにリスニングできない…。英語が苦手な人がハマっている"落とし穴"

(写真:Ushico/PIXTA)
日本人が英語を聞くとき、多くの人が「速すぎて聞き取れない」と感じます。ところが、その原因の大半はスピードではなく、私たちが気づかないままハマっている音声変化の「落とし穴」にあります。文字通りの発音に慣れているため、ネイティブスピーカーが自然に使う変化を聞き逃してしまうのです。
しかし、この音声変化というルールを理解すれば、これまで雑音にしか思えなかった英語が驚くほどクリアに耳に入ってくるようになります。
本記事では、伴ブリュワー摩里氏の最新刊『5つの音声変化を完全マスター! 7日間で英語が聞き取れる本』から抜粋・一部改変し、そのキホンをわかりやすく解説します。
なぜ知っている単語なのに聞き取れない?
早速ですが、まずは次の英文を声に出して発音してみてください。
『Better to get it out of the way』
さて、どのような発音になったでしょうか。私の知る限り、日本人の多くは「ベター トゥ ゲット イット アウト オブ ザ ウェイ」と答えます。でも、本当の発音に近いのは……
「ベララ ゲリダウラ ウェイ」
です(本記事の最後に詳細解説を掲載)。
では、次の英文はどうでしょうか。
「Did you get a lot of water while you were out?」
おそらく、「ディジュ ゲット ア ロット オブ ウォーター ホワイル ユー ワー アウト? 」と読んだ人も多いのではないでしょうか。でも実際のネイティブの発音では……「ディジャ ゲララロ ワラー ワイル ヤ ワラウ?」
となります(本記事の最後に詳細解説を掲載)。
この2つの英文を通して見えてくるのは、「個々の単語のみの発音」と「実際の英会話のなかでの単語の発音」はまるで違う、という事実です。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら