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朝ドラ「ばけばけ」主人公モデル小泉セツはどんな人か 将来を決定づける幼少期の出来事

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  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)
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外国人に対する偏見がすさまじく失笑するほかないが、それほど異国人は得体のしれない者だとされていた。子どもならば、恐怖心はなおのことである。

そんななか、3歳のセツだけは怖がることもなく、じっとワレットを見つめていたという。「いくつ?」と年齢を尋ねられ、3本の指を出すセツ。ワレットに頭をなでられると、小さな虫眼鏡を手に乗せてもらった。その虫眼鏡はセツの生涯の宝物となった。

セツの心にいつまでも残り、将来を決定づける

のちにラフカディオ・ハーンを夫とし、人生をともにすることになるセツ。のちにこう振り返っている。

「私がもしもワレットから小さい虫眼鏡をもらっていなかったら、後年ラフカディオ・ハーンと夫婦になることもあるいは難しかったかもしれない」

幼少期におけるこのワレットとの出来事は、セツの心にいつまでも残り、将来を決定づけることになった。

【参考文献】
小泉節子著、小泉八雲記念館監修『思ひ出の記』‎(ハーベスト出版)
小泉凡著『セツと八雲』(朝日新書)
NHK出版編『ドラマ人物伝 小泉八雲とセツ:「怪談」が結んだ運命のふたり』(NHK出版)
櫻庭由紀子著『ラフカディオハーンが愛した妻 小泉セツの生涯』(内外出版社)
渋沢栄一著、守屋淳訳『現代語訳 論語と算盤』(ちくま新書)
大久保利通著『大久保利通文書』(マツノ書店)
勝田孫彌著『大久保利通傳』(マツノ書店)
西郷隆盛著『大西郷全集』(大西郷全集刊行会)

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