ちょんまげ→散切り頭で大混乱 朝ドラ『ばけばけ』変な髪型の武士が続出!文明開化の裏側

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(写真:オリバー / PIXTA)
(写真:オリバー / PIXTA)
NHKの連続テレビ小説「ばけばけ」が新たにスタートした。明治時代の作家・小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルにした物語である。ギリシャに生まれて、アイルランドで幼少時代を過ごしたラフカディオ・ハーンが日本に渡ったのは、40歳のとき。翌年に小泉セツと結婚し、46歳で日本国籍を取得。小泉八雲として第2の人生を送った。「耳なし芳一」などの『怪談』で知られる小泉八雲と、その妻の小泉セツは、どんな生涯を送ったのか。『大器晩成列伝 遅咲きの人生には共通点があった!』の著者で偉人研究家の真山知幸氏が解説する。
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明治初期に相次いだ武士の「髷トラブル」

NHKの連続テレビ小説「ばけばけ」が描いている社会は、決して明るいものではない。明治維新によって、いきなり武士の世が終わり、価値観の転換を迫られる人々。とりわけ、武士の家の戸惑いは大きく、喪失感のなか、慣れない商いを始めたりしながら、必死に毎日を生きる様子が描かれている。

それにもかかわらず、毎朝、「ばけばけ」から元気をもらっているという視聴者は、私だけではないだろう。髙石あかりが演じる主人公・松野トキの前向きなキャラクターもさることながら、ユーモアラスな松野家のやりとりがほっこりさせてくれる。

武士であることにこだわり続ける、岡部たかし演じる父の松野司之介と、小日向文世演じる祖父の勘右衛門。二人の男性陣が髷を切らずにいることから、トキはお見合いで先方から断られてしまう。トキも二人に思わず、こんな言葉を吐いてしまうシーンがあった。

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