青学のミスコンで優勝も「就活は落ちまくった」 27歳彼女が外資系企業を経て「デジタル庁」に転職した"意外な理由"

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デジタル庁では、ビジネスデベロッパーとしてAIの導入支援を担当。他省庁の官僚に対してAI活用のための研修や、AIツールの導入から公務員でも使えるようなセキュリティレベルへの改良など、省庁向けのAI普及活動に携わった。外資系企業での知見を、デジタル庁で活かした形だ。

「元々、デジタル庁そのものには興味があったんです。マイナンバーカードやマイナポータルでいろいろ申請できるようになって便利になったのも、デジタル庁のおかげだったので。なので、AIを含めたDX推進に関してはいろいろやらせていただきました」

そして、任期の1年間が経ったタイミングで、田本さんはデジタル庁を退庁した。1年の任期が定められていたものの、契約を延長することはできたという。しかし、契約を延長しなかったのには明確な理由があった。

「やっぱり、外資にいたときと比べると給料がガクっと下がったのは大きかったですね。給料が下がることはわかっていて入庁したんですが、1年間働いてみてその重みを実感しました。人間関係にも恵まれ、仕事内容的にも不満はなく、働いていて楽しかったんですけどね……。

あとは、私が新卒から外資系企業で働いていた理由が『アメリカ駐在をしたいから』なんですが、デジタル庁でできることもひとまずやり切ったし、次はまたその目標を追いかけたくなって、退庁を決めました」

念願だったアメリカ駐在

デジタル庁を退庁し、憧れのアメリカ駐在を叶えるために、田本さんはシリコンバレーに本社のあるVCに入社した。

「アメリカ駐在をしたい理由は……アメリカが好きだからですね(笑)」

このアメリカへの憧れのきっかけは、高校時代まで遡る。

田本詩織さん
アメリカで働くことにずっと憧れていたという(筆者撮影)

「高校時代にアメリカに留学してホームステイをしていたんですが、そのときに行ったロサンゼルスの雰囲気に衝撃を受けて。『大人になったらまたアメリカに来たい!』『将来はアメリカで働きたい!』って強く思ったんです」

しかし、大学時代はミスコンや就活で留学をする時間を取ることは叶わなかった。だからこそ、社会人になってからアメリカで働くために、新卒から外資系企業を選び、順調にキャリアを積み重ねてきた。

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