青学のミスコンで優勝も「就活は落ちまくった」 27歳彼女が外資系企業を経て「デジタル庁」に転職した"意外な理由"
「新卒では、Intel(インテル)に営業職として入社しました。当時は、『これからの時代はITだ』みたいな雰囲気が社会的にもあって、今後のキャリアを考えたときに『幅を広げる』という意味ではいいんじゃないかと思っていましたね。
あとは、私自身はけっこう自己主張をするタイプなんですが、Intelにも、自分の芯を持っていて時には上司とぶつかることも厭わないマインドの方が多かったので、『自分の性格に合っているな』と思いました」
実際に田本さんの考えは正しく、入社後も会社や働いている人の雰囲気は想像通りで、不満はなかった。また、外資系企業ということもあり、田本さんが危惧していた「服装の自由がない」といった環境でもなかった。
しかし、田本さんのなかには在職中から拭えない大きな不安があった。

「当時はコロナ禍だったので、新卒からフルリモートの環境だったんです。当時の状況を考えると、もちろんそれは仕方のないことなんですが、私は対面でコミュニケーションを取りながら仕事を教わりたいし、対面で協力しながら仕事をしたい人間だったので、そこのモヤモヤはどうしてもありました」
フルリモートと対面の是非は一概には言えないが、少なくとも田本さんの性格には新卒からフルリモートの環境は合わなかったのだろう。結果的に新卒3年目で転職を決意し、Intelを退社した。
3年間で出社した回数は、わずか6回だったという。
デジタル庁に入職した意外な理由
Intelを退社後は、イギリス系の外資系企業に転職し、その後はデジタル庁に入った。
「新卒からずっと外資系企業で働いていたので、ずっと海外の製品を日本に売る仕事をしていました。ですが、それが『日本人からお金を吸い取っている』と感じて、一時期めちゃくちゃ嫌気がさしたんですよね……(笑)。
なので『次は、日本のために働いてみようかな?』と思っていたそのタイミングで、たまたまデジタル庁からオファーが来たんです。デジタル庁は他の省庁と違って民間からの採用も行っていて、1年間だけ働ける任期雇用的な制度があったので、その制度を利用して入庁しました」
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