「ノー残業」を実現した会社は何をやっているのか…。「残業キャンセル界隈」を歓迎する会社の驚く実態

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なお、仕事を社員間やチーム間で渡し合って平準化するには、「あの人が専属で、他の人はわからない」という状態は厳禁です。この属人化を防ぐ方法は2つです。

1つは、最初に担当した人にマニュアル作成を義務づけること。引き継いだ人がマニュアルを更新することも可能です。引き継ぎの回数が多くて更新を重ねるほど、マニュアルは洗練されて使いやすくなっていくでしょう。もう1つは、定期的に担当を入れ替えることです。当社では2~3カ月で担当者を入れ替えます。

(画像:『残業ゼロのすごい仕組み』)

これらの工夫で人から仕事を引きはがしておけば、社員間・チーム間で労働見込み時間に偏りが出たときに他に引き渡せます。

助け合いを促進する仕組みがある

みらいパートナーズでは、忙しいチームが他のチームに仕事を頼んだとき、不機嫌に対応するチームはまずありません。困っているチームがあれば、むしろ「こちらでやりましょうか」と仕事をもらいにいくのが常です。

それはなぜか。理由の1つは評価制度です。我が社は各チームの実績を評価に反映しています。BPOサービスのチームは、「ミス削減」と「粗利益アップ」によって評価が上がる仕組みです。評価を上げたければ、就業時間内は目一杯、仕事を引き受けたほうがいい。よって、キャパオーバーで困っているチームがあれば「こちらでやりますよ」とオープンになるわけです。

もう1つ、「他の人が忙しそうにしていたら手伝う」という社員同士が助け合うカルチャーがあるからです。我が社の社員は特別に人間性が優れているというつもりはありません。ただ、みんなとても仲がいい。仲間が困っていれば、人間性がとくに優れていなくても「ちょっと手伝ってやろうか」という気持ちになります。

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