「ノー残業」を実現した会社は何をやっているのか…。「残業キャンセル界隈」を歓迎する会社の驚く実態

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

みらいパートナーズでは、自分の労働見込み時間を10日先まで1日ごとに入力することを社員に義務づけています。1日7時間を見込んでいる日もあれば、4時間の日があってもいい。あくまでも見込みですから、多少のズレはかまいません。とにかく入力することが大切です。入力した労働見込み時間は、数字だけでなくグラフで示され、オフィスに設置したモニターに常時表示されます。それを見れば今週は誰が忙しくて誰が暇なのか一目で確認できます。

(画像:『残業ゼロのすごい仕組み』)

みらいパートナーズの所定労働時間は1日7時間15分です。誰かがそれを超えた時間を入力していたら、まずチーム内で調整を試みます。BPOサービスは4人で1チーム。誰かが8時間と入力していても、チームの他のメンバーが6時間なら仕事を渡せばいい。

労働見込み時間が誰の目にもわかるように

厄介なのは、他のチームメンバーもキャパシティがぎりぎりで仕事を引き受けられないケースです。この場合は、他のチームに仕事を分けます。他のチームの労働見込み時間も同じモニターで確認できるので、マネージャー間で調整して全体を平準化します。

(画像:『残業ゼロのすごい仕組み』)

見える化されていない状態なら、おそらく調整は難航するでしょう。仕事を頼まれたチームは「向こうのチームは本当は暇なのに仕事を押し付けてきた」と疑心暗鬼になるかもしれないし、逆にヘルプを求めるチームは「他のチームは余裕がありそうなのに助けてくれない」と不満を持つかもしれません。労働見込み時間が誰の目にもわかるようになっていることが、スムーズに調整するための必須条件です。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事