「ノー残業」を実現した会社は何をやっているのか…。「残業キャンセル界隈」を歓迎する会社の驚く実態

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(写真:USSIE/PIXTA)
SNSで、若い世代を中心に支持を集める「残業キャンセル界隈」。実際、就活生の「ノー残業」へのニーズは高く、2021年から残業ゼロを実施している株式会社みらいパートナーズでは、学生の応募数が前年比165%になったそうです。
とはいえ、具体的にどのようにすれば残業をなくすことができるのか。同社の菊池正則社長の著書『残業ゼロのすごい仕組み』から紹介します。

仕事を「見える化」してターゲットを決める

残業をなくすのに何よりも大切なこと。それはトップが宣言することです。そのうえで、まずやってほしいのが仕事の見える化です。社内にどのような仕事があるのかをすべて明らかにするのです。

見える化をしたら、どの仕事の効率化に取り組むかを議論して決定します。気合の入った社長は「ぜんぶ効率化しろ」と言ってしまいそうですが、いきなりぜんぶは絶対に無理です。ターゲットは1つか2つに絞って、順番に効率化を図ります。

作業時間が長いものから改善すると、残業削減の効果も大きい。毎日5時間かかっている作業を10%短縮できたら、それだけで一日30分の残業削減です。ただ、大きな仕事にいきなり切り込むのは難しい面があります。手っ取り早くかつ確実に成果がほしいなら、今すぐ改善できる仕事から手をつけるのもいいでしょう。

たとえば会議はムダの多い仕事の筆頭です。短いミーティングを毎日やったり、定例会議を毎週やっている会社もありますが、本当に毎日、毎週でなければいけないものは少ないと思います。

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