「ミクニ流」家庭で作る卵料理2選《究極の親子丼とふわとろオムライス》、フランス料理シェフ三國清三が伝えたい「料理で大切なこと」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そして食べる人は、おいしかったら、その料理をほめましょう。「おいしかった。ありがとう」、その言葉があるから料理する人はがんばれるんです。

言葉でなくても、たとえば、子どもに持たせたお弁当箱がからになって返ってくると、それだけで伝わります。僕は忙しい母が朝暗いうちからお弁当箱にごはんを詰めてくれるのが、とてもうれしかった。今でも感謝しています。

三國シェフ
家庭料理がテーマとあって、おなじみコックコート姿から、シャツとエプロン姿に変身した三國シェフ(画像:主婦の友社)

どこの家庭だって忙しいでしょうから、完璧でなくて大丈夫。カット野菜だって、お惣菜だって使ってかまいません。

ただし、もし味に満足がいかないなら、そこはきちんと伝えましょう。あなたが言われたなら、食材や調味料を調整して何度も作ってみてください。

そうして自分や家庭に合う料理へと成長させてほしいのです。僕だって何度もダメ出しされて、努力して成長したんですから。

僕は今、「食育」の大切さを子どもたちに直接伝える活動もしています。北海道増毛(ましけ)町で育ち、寒い小学校の校庭で冷たいお弁当を食べていたからこそ、食が人生の中心にあって、人の基本を作るものだとわかるのです。

「料理」だけでなく、僕の料理がのったお皿をはさんで、みんながおいしいと言い合う「毎日」も伝えたい。料理で家庭と家族の人生が温まることを願っています。

ミクニ流家庭の卵料理①親子丼

ミクニ流親子丼
むね肉に片栗粉をまぶし、しっとりジューシーな食感に。卵は2回に分けて入れ、余熱で半熟に仕上げます(写真:『ザ・シェフ三國の究極家庭おかず』より)
[材料]2人分
●鶏むね肉(小さめのひと口大に切る)……120g
●片栗粉……小さじ1
●【A】
 ・玉ねぎ〔または長ねぎ〕(薄切り)……中1/2個
 ・基本のだし〔下記参照〕……100㎖
 ・みりん……大さじ2
●しょうゆ……大さじ2
●卵(溶きほぐす)……4個
●温かいごはん……茶わん2杯分
●トッピング……小ねぎ(小口切り)、七味唐辛子〔各好みで〕各適量(七味のかわりに粗びき黒こしょうもおすすめ)
次ページまずは、基本のだしの作り方から
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事