脂が抜け始めた今が美味! 旬を過ぎて鮮度が落ちた《サンマ》をおいしくいただく「甘露煮」を自宅で作る極意

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火加減によっては水分が早くなくなってしまい、焦げつくリスクがあるので、30〜40分ぐらい経ったら一度様子を確認してください。水が少ないようであれば、水を足しましょう。

頃合い
鍋を傾けて煮汁が少しトロリとした頃合いが目安です(写真:筆者撮影)

サンプルにアジを使い、加熱処理によって骨がどれくらい柔らかくなるかを確かめた報告によると、魚の骨は30分で一気に柔らかくなり、その後、60分にかけて軟化が進みます。それ以上になるとあまり柔らかくならないので、煮込み時間は60分が最適ということになります。

煮汁が少なくなったら出来上がりです。

冷蔵庫で1週間も保存可能

ご飯にぴったり
ショウガを千切りにして加えるのもいいでしょう(写真:筆者撮影)

炊きたてのご飯に合いますが、お茶漬けにしても美味。適切に冷やせば、冷蔵庫で1週間は保存できるのも魅力です。

今年はサンマが多く流通しているせいか、スーパーで売れ残り、安く売られている光景もよく見かけます。この料理は、そういった鮮度の落ちたサンマもおいしく食べられるので、ぜひ作ってみてください。

樋口 直哉 作家・料理家

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ひぐち・なおや / Naoya Higuchi

1981年東京都生まれ。服部栄養専門学校卒業。2005年『さよなら アメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞しデビュー。著書に小説『スープの国のお姫様』(小学館)、ノンフィクション『おいしいものには理由がある』(角川書店)、『新しい料理の教科書』(マガジンハウス)、『最高のおにぎりの作り方』(KADOKAWA)などがある。

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