睡眠の質が悪い人が知らないうちにやっている…姿勢と寝具が左右する"眠りの秘訣"

(写真:takeuchi masato/PIXTA)
多くの現代人が悩む「眠りの質」。その眠りの質がよくない原因のひとつは、実は“呼吸”にありました。猫背などの悪い姿勢は胸や肺を広げにくくし、横隔膜の動きを妨げて浅い呼吸を招き、自律神経を乱します。
しかもその影響は起きているときだけでなく、枕やマットレスの形状や体圧のかかり方によって寝ている間も一晩中続くのです。では、質の良い睡眠をとるにはどうすればいいのか――。書籍『健康寿命が“ぐーっ”とのびる! すごい「睡眠呼吸」』より、その具体的な方法をご紹介します。
姿勢と呼吸の深い関係
みなさんは「姿勢が悪いと呼吸の質が悪くなる」という話を、聞いたことがありますか?
これは、姿勢が悪くなると、呼吸の動きをつくる筋肉や骨格に制限がかかるからです。制限がかかると、横隔膜を使って腹式呼吸をしようとしても、胸式呼吸、つまり浅い呼吸になってしまいます。

(画像:『健康寿命が“ぐーっ”とのびる! すごい「睡眠呼吸」』より)
たとえば、よくいわれるのが「猫背」です。猫背とは背中が丸くなり、頭が前に出た姿勢です。猫のように背中が丸くなることから、「猫背」といわれるようになったといいます。
猫背になると胸や肺を広げにくくなるだけでなく、お腹が圧迫されて横隔膜の動きが制限されます。そのため、「深い呼吸」がしづらく「浅い呼吸」になってしまうのです。その「浅い呼吸」が交感神経を刺激し、自律神経を乱すことで、体を休められなくしてしまっているのです。
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