【スズキ初となるBEVの世界戦略車、価格は399万3000円からスタート】コンパクトSUVクラスの新型BEV「eビターラ」投入、後発からの追撃なるか

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オールグリップ-eのオートモードについての解説
オールグリップ-eのオートモードについての解説(写真:スズキ)
オールグリップ-eのトレイルモードについての解説
オールグリップ-eのトレイルモードについての解説(写真:スズキ)

 

「オートモード」と「トレイルモード」という2つの設定を備え、さまざまなシチュエーションで前後の駆動力配分を独立制御することを可能とする。たとえば、オートモードでは、通常の舗装路などで加速する際、前輪と後輪のトルクをほぼ50:50に配分。滑りやすい路面や雨天時など、道路状況や走行状態に応じて、前輪と後輪のトルク配分を自動制御する。

また、トレイルモードは、悪路などを走行する際に便利。大きな凸凹のある未舗装路などで、タイヤが浮くような状況になると空転しているタイヤにブレーキをかけ、反対側のタイヤに駆動トルクを配分(LSD機能)。悪路からのスムーズな脱出に貢献する。

各グレードのスペックについて

なお、パワートレインのスペックは、以下のように各グレードで異なる。

【Xグレード】
最高出力:106kW
定格出力:59kW
最大トルク:193N・m
【Zグレード 2WD】
最高出力:128kW
定格出力:64kW
最大トルク:193N・m
【Zグレード 4WD】
最高出力:合計135kW(フロント128kW・リア48kW)
定格出力:フロント64kW・リア31kW
最大トルク;合計307N・m(フロント193N・m・リア114N・m)

こうしたスペックの違いは、バッテリーの総電力量が異なるためだ。Xグレードは、前述のとおり、総電力量49kWh、Zグレードはより大きい総電力量61kWh。また、Zの4WDは、これも先に述べたとおり、2基のeAxleを前後に搭載するため、出力やトルクも2WDより高くなる。

なお、走行時のシフト操作は、フローティングタイプのセンターコンソールにあるダイヤル式の「電子制御シフト」で行う。ダイヤルをプッシュしたあとに回転させ、「D(ドライブ=前進)」「N(ニュートラル)」「R(リバース=後退)」のいずれかにセットする方式だ。また、電子制御シフトの左右にもスイッチがあり、運転席側には上から「ドライブモード」「トレイルモード(4WD車の場合)」を設置。助手席側では、上から「イージードライブペダル」「スノーモード(2WD車の場合)」を備える。

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