
世界でも有数の災害大国である日本において、近年、注目を集めているのがフェーズフリーという考え方だ。これは、身のまわりにあるモノやサービスを、日常はもちろん、非常(災害)時にも役立つようにデザインしようというもので、2019年からはフェーズフリー認証という制度もスタート。認証を受けた商品が徐々に増えており、市場規模も拡大傾向にあるという。
キャンピングカー初のフェーズフリー認証取得
そんななか、キャンピングカーで初めてフェーズフリー認証を取得した新型モデル「エクスペディション ストライカー(EXPEDITION STRIKER)」が登場した。埼玉県を拠点とするコーチビルダー(キャンピングカー・メーカー)の日本特種ボディー(以下、NTB)が開発したこのモデルは、いすゞ自動車(以下、いすゞ)のキャンピングカー専用シャーシ「トラヴィオ(Travio)」をベースにした、高級感際立つキャブコン(キャブコンバージョン)と呼ばれるタイプだ。
キャブコンには、準中型免許以上の特殊な運転免許が必要な大型モデルも多いが、エクスペディション ストライカーは一般的なAT限定普通免許でも運転が可能。また、全長5m未満の比較的コンパクトなボディにより、幅広い層が運転しやすいことも大きな特徴だ。さらに、独自構造のオールアルミ製ボディなどは悪路走破性も抜群。被災時に道が寸断され悪路しか使えないときも、安全に支援物資を運んだり、避難場所への移動などができるという。
ここでは、そんなエクスペディション ストライカーを、NTB主催の「フェーズフリー認証取得キャンピングカー発表会」で取材。従来モデルと異なるその特徴や、フェーズフリー認証商品に選ばれたポイントなどを紹介する。
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