【備えない防災という新感覚キャンピングカー】日本特種ボディーの新作「エクスペディション ストライカー」フェーズフリー認証取得の真相

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3.オフグリッド・シェアリング

ルーフ部分に設置されたソーラーパネル
ルーフ部分に設置されたソーラーパネル(写真:日本特種ボディー)

オフグリッドとは、公共インフラに頼らず電気や水などを自給することで、シェアリングとは共有を意味する。このモデルでは、シェルのルーフ部に大容量のソーラーパネルを搭載し、家庭用エアコンや電子レンジも使える発電力を確保。また、市販の大型ポータブル電源を搭載すれば、それを災害時に家庭や別の被災現場などに持ち出し、現地で周囲への電源供給も可能とする。つまり、通常のアウトドアレジャーだけでなく、災害で地域全体が停電になったときの非常電源などにも活用できるのだ。こうしたオフグリッド・シェアリングの観点からも、このモデルは最適なキャンピングカーといえるという。

フェーズフリー認証に求められるもの

NTB蜂谷社長(左)とフェーズフリー協会・佐藤代表理事
NTB蜂谷社長(左)とフェーズフリー協会・佐藤代表理事(筆者撮影)

なお、今回の発表会には、⼀般社団法⼈フェーズフリー協会の佐藤唯⾏代表理事も登壇。このモデルがフェーズフリー認証を取得した理由について、上記3つのポイントに加え、「円滑なコミュニケーションをとりやすい空間設計」になっている点も挙げていた。

例えば、このモデルの車体はキャブとシェルが独立した構造となっていることが特徴だ。だが、運転席と助手席の後ろには室内とつなぐ通路も設定。キャブとシェルの行き来を簡単にすることで、移動中もドライバーと乗員が会話を交わすことを可能としている。

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